教育・保育を一体的に行う施設で、いわば幼稚園と保育所の両方の良さを併せ持っている施設です。以下の機能を備え、認定基準を満たす施設は、都道府県等から認定を受けることが出来ます。
就学前の子どもに幼児教育・保育を提供する機能
保護者が働いている、いないにかかわらず受け入れて、教育・保育を一体的に行う機能
地域における子育て支援を行う機能
すべての子育て家庭を対象に、子育て不安に対応した相談活動や、親子の集いの場の提供などを行う機能
認定こども園には、地域の実績に応じて次のような多様なタイプが認められることになります。なお、認定こども園の認定を受けても、幼稚園や保育所等はその位置
づけを失うことはありません。
幼保連携型
認可幼稚園と認可保育所とが連携して、一体的な運営を行うことにより、認定こども園としての機能を果たすタイプ
※光明学園は幼保連携型です
幼稚園型
認可幼稚園が、保育に欠ける子どものための保育時間を確保するなど、保育所的な機能を備えて認定こども園としての機能を果たすタイプ
保育所型
認可保育所が、保育に欠ける子ども以外の子ども受け入れるなど、幼稚園的な機能を備えることで認定こども園としての機能を果たすタイプ
地方裁量型
幼稚園・保育所いずれの認可もない地域の教育・保育施設が、認定こども園として必要な機能を果たすタイプ
認定こども園認定基準は?
認定こども園の具体的な認定基準は、文部科学大臣と厚生労働大臣が協議して定める「国の指針」を参酌して、各都道府県が条例で定めます。
「国の指針」においては、認定こども園に求められる質を確保する観点から、以下のような事項を定めることを予定としています。
職員配置
●0~2歳児については、保育所と同様の体制
●3~5歳児については、学級担任を配置し、長時間利用児 には個別対応が可能な体制
職員資格
●0~2歳児については、保育士資格保有者
●3~5歳児については、幼稚園教諭免許と保育士資格の併有 が望ましいが、学級担任には幼稚園教諭免許の保有者、 長時間利用児への対応については保育士資格の保有者を原則 としつつ、片方の資格しか有しない者を排除しない よう配慮。
平成19年度広島光明学園の職員は47名全員保育士免許を持っています。また幼稚園免許取得者は内33名です。その他小学校免許4名、中学校免許4名、社会福祉士免許やヘルパーなどの免許を持っている職員がいます。
教育・保育の内容
●幼稚園教育要領と保育所保育指針の目標が達成されるよう教育・保育を提供
●施設の利用開始年齢の違いや、利用時間の長短の違いなどの事情に配慮
●認定こども園としての一体的運用の観点から、教育・保育の全体的な計画を編成
●小学校教育への円滑な接続に配慮
子育て支援
●保護者が利用したいと思ったときに利用可能な体制を確保(親子の集う場を週3日以上開設するなど)
●さまざまな地域の人材や社会資源を活用
認定こども園の利用手続きについて
※認定こども園の認定を受けた施設は、保育所であっても、利用者と施設との直接契約による利用となります。しかし、幼保連携型、保育所型については市町村が保育に欠ける子どもの認定を行います。
国の行政窓口は?
認定こども園を含め、幼稚園・保育所等の連携推進に責任を持って対応する体制を作るため、文部科学省と厚生労働省とが連携して「幼保連携推進室」を設置し、認定こども園に関する事務を一体的に実施します。
都道府県や市町村の行政窓口は?
「就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律」において、地方自治体の関係機関の連携協力が義務付けられています。
これに基づき、都道府県や市町村においては、次のような場面で一体的対応の推進を図るとともに、都道府県と市町村との連携の推進も必要です。
●幼児期の教育・保育に関する保護者向け窓口
●認定こども園の認定申請と、幼稚園・保育所の認可申請の受付窓口
●補助金申請窓口